SSブログ

ギターのチューニングの話 (3) [音楽一般]

うぅ… 今月もすでに6日が過ぎてしまいました。先月は4回しか更新できませんでしたが、今月は少なくとも5回!を目指したいと思います[exclamation] (って、ドーデモイイデスネ [ふらふら]

というわけで、今回は少し前に予告したギターのチューニングについて書いてみたいと思うのですが、以前の2回と比べると、「こうなんだよ!」 という結論が見えていない状態で考察しながら書いていくことになりますので、各回についてはすっきりしない内容になってしまうかもしれません。気長にお付き合いいただけますと幸いです。m(_ _)m (最終的に何らかの "結論" が得られるかどうかもわからないんですけど (^_^[あせあせ(飛び散る汗)]

とりあえず、以前の記事で予告した、低音弦(4~6弦)について考察してみましょう。

ハーモニクスを使ったチューニングをした場合の4~6弦のピッチ(周波数)の関係を再掲します。
6弦(E) = 5弦 × 3/4
5弦(A) = 6弦 × 4/3 (= 110 Hz)
4弦(D) = 5弦 × 4/3 = 6弦の 16/9 倍

5弦は6弦の 4/3 倍、4弦は5弦の 4/3 倍である、と。
ある音と その 4/3 倍のピッチの音と は、(純正律における) 完全IV度 の関係です。(cf. Wikipedia の音程のページ の 「周波数比と音程」 の項目) なので、それらの2つの音を同時に鳴らした場合、全く濁りのないきれいなハーモニーが成立します。そして "上級者" になると、ハーモニクスを使わないで解放弦を2つ同時に鳴らして(音が濁らないように)チューニングしていたりします。

ところで歪んだ音(ディストーション・サウンド)が前提な ハードロック/ヘヴィ・メタル では、隣り合う2本の低音弦を使った V度 の音程による いわゆる "パワー・コード" が多用されます。というわけで、今回はまず ハーモニクスを利用したチューニングがなされている場合の パワー・コード の音程 について考察してみたいと思います。

5弦(A) が 110 Hz とした場合の 6弦解放は 82.5 Hz です。(ちなみに 5弦を基準として平均律でチューニングした場合の6弦のピッチは 82.41 Hz となります) では、6弦(5フレット)と 5弦(7フレット) で A のパワー・コードを鳴らした場合の周波数の関係はどうなるでしょうか…
まず6弦5フレットの音は、82.5 * 2 ^ 5/12 でおよそ 110.124 Hz となります。5弦解放の 110 Hz とは 0.124 Hz, およそ 2セント の差がありますね。
次に 5弦7フレットの音は 110 * 2 ^ 7/12 でおよそ 164. 814 Hz となります。
純正律における 完全 V 度の周波数比は 1 : 1.5 なのですが、上の2つの音の周波数比はおよそ 1.4966 となります。純正律の完全 V 度の音程とは同じくおよそ2セントずれています。

うーむ。これって結局のところ以前の この記事(リンク) で書いた 「純正律と平均律での 完全 V 度の差」 と同じじゃないですか。あたりまえ? うーん、そうですね。アタリマエの結論かもしれません (^_^;;
[2016/2/11 追記: 6弦5フレットと5弦解放は完全IV度より広い のに対して、6弦5フレットと5弦7フレットでは完全V度より狭い、という違いがあります。ただ、これは IV 度 と V度を足すと1オクターブになることから "同じ事象の裏返し" ということになります。Wikipedia の 倍音のページの「各倍音と倍音列」 の表によれば ここでおよそ 2 セントといっている値は1.955 セントということになるようです。]

じゃぁ、この低音弦パワー・コードを気持ちよく響かせるためのチューニングはどうすればよいのか[exclamation&question] 次回(?) もう少し突っ込んで考察してみましょうか。。。(自信ナシ [ちっ(怒った顔)]



nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。