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ギターのチューニングの話 (2) [音楽一般]

前回の記事の続きです。 「続きはまたいつか...」 なんて書きましたが、かなり中途半端なところで終わってしまっていたので追記します… (^o^;;

当ブログをご愛読いただいている方 (…て、そんな方いらっしゃるのでしょうか [ふらふら]) はすでにお気づきだと思いますが、前回書いた方法でチューニングしたギターの各弦の音(音高)の関係において、注目すべきは2、3、4弦の関係です。ここに6本の弦の音高の関係を再掲しましょう。("="の前に "音名" を追加しました)
6弦(E) = 5弦 × 3/4
5弦(A) = 6弦 × 4/3 (= 110 Hz)
4弦(D) = 5弦 × 4/3 = 6弦の 16/9 倍
3弦(G) = 4弦 × 4/3 = 5弦の 16/9 倍 = 6弦の 64/27 倍
2弦(B) = 3弦 × 5/4 = 4弦の 5/3 倍 = 5弦の 20/9 倍 = 6弦の 80/27 倍
1弦(E) = 2弦 × 4/3 = 3弦の 5/3 倍 = 4弦の 20/9 倍 = 5弦の 80/27 倍 = 6弦の 320/81

上記の "2弦" を見ると、3弦の 5/4 倍、4弦の 5/3 倍、とあります。これはつまるところ、ある音 X があったとして 4弦がその3倍、3弦がその4倍、2弦がその5倍 の音高になっている、ということです。さらに、3弦がその4倍(=2オクターブ上) ということは、ある音 X は G の音 (3弦の2オクターブ下) であり、このようにチューニングされたギターの 2、3、4弦 を同時に鳴らすと、G のコード(の転回形: 移動ド で "ソ"(D)、"ド"(G)、"ミ"(B)) が 純正律 で鳴る、というわけです。

Van Halen は、解放に限らずこの2~4弦の同フレットを押さえるコードやリフを多用します。とくに、前の記事で紹介した こちらのページ(Yahoo! 知恵袋のノート) で例として挙げられている "Runnin' with the Devil" という曲では イントロおよびサビで この3つの弦を使って "ジャ・ジャーァーァーン、ジャ・ジャ・ジャ・ジャァーン" とひたすら弾くので、このチューニングができていないと "同じ響き" にはならないんですよね~ [わーい(嬉しい顔)] チューナーを使って、または、ハーモニクスではなく低い方の弦の5フレット(3弦のみ4フレット) を押さえた実音を使って "平均律" ベースのチューニングをしてしまうと、この記事(「(続) ミュージック・ホーン と 純正律」)で書いた "残念なミュージック・ホーン" みたいになっちゃうわけです [もうやだ~(悲しい顔)]

というところでこの話は一段落となるのですが、さて、ここまで読まれた方の中には、「他の弦、とくに 5、6弦 はどうなんだ?」 と思っておられる方もいらっしゃると思います (^_^;; それについては別途改めて書こうと思っています。ただ、ちょっと "計算" が細かくなりそうなので読み物としては "ツライ" 内容になってしまうかもしれませんが。。。 (って、この記事でも十分 "ツライ" 内容になってるような[あせあせ(飛び散る汗)]

ともあれ、今回はここまで、続きは乞うご期待(?) ということで [わーい(嬉しい顔)]




[2016/3/1 追記]

その後(半年以上空いてしまいましたが)、低音弦(主にパワー・コードを用いる場合)についてと、2~4弦の関係を保ちつつ全体(1~6弦)のチューニングをどうするかに関する考察を書きました。(以下リンク)

ギターのチューニングの話 (3) (5、6弦のパワー・コードの考察)
ギターのチューニングの話 (4) (5、6弦のパワー・コードに適した6弦のチューニング)
ギターのチューニングの話 (5) (4、5弦でのパワー・コードの考察と、1~6弦のチューニング)



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