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(続) ミュージック・ホーン と 純正律 [耳と、音と。]

#タイトルは(続) としましたが、内容が少し "ディープ" な領域に入りますので ブログ内カテゴリー は 「耳と、音と。」 にしました。 f(^.^;; ポリポリ

昨日の記事で Wikipedia を参照・引用しましたが、 その引用部分でリンクされている Wikipedia 内の 名鉄7000系電車のページ によれば、

[Wikipedia より引用]
このミュージックホーンはトランジスタを用いた発振回路を使用して波形を生成し、増幅器を通してスピーカーから前方に音を発する仕組みで[99]、すでに補助警報音を装備していた小田急SE車のテープ式と異なり、保守に手数を要さない点が特徴である[74]。登場当初は300Hz・450Hz・600Hzの3音階を用いており、1963年ごろには330Hz[注釈 11]・440Hz[注釈 12]・555Hz[注釈 13]の3音階とされた。また、ビブラートのための変調周波数は6Hzと指定された[99]。運転士足元にある4つのペダルのうち、左から2番目のペダルを踏むと鳴動を開始し、もう一度踏むと停止する[99]。

また、このミュージックホーンの回路を利用した電気笛も装備した[100]。これはミュージックホーンで使用している3音を和音として同時に鳴動させるもので[100]、運転士足元にある4つのペダルのうち、右から2番目のペダルを踏むと鳴動し続け、ペダルから足をはなすと停止する[100]。

とあります。(「その他」-> 「警笛」 の項目。2009年の鉄道ファン向け雑誌の記事に根拠があるようです)

当初の 300, 450, 600 Hz というのは、150 Hz のそれぞれ 2倍、3倍、4倍 の周波数なので、(移動ドで) "ド"、”ソ" と 1オクターブ上の "ド" ということになりますね。(すみません、300 / 600 Hz の "音名" はわかりません…[ふらふら]) -- [追記: 音名 で D と E♭ の間ですね。D に近い? いゃ、ちょうど中間くらいかも… (A = 440 Hz を基準とした平均律で D が587.33 Hz, E♭ が 622.25 Hz) というわけで、計算してみると、D + 50 セントが 604.54 ということで、ほぼ中間、若干 D に近いということになります ]

で 1963年 以降の 330, 440, 555 Hz は、この記事(「信号ラッパ と 特急の警笛 と。」)の終わりの方に書いた通り 110 Hzの 3倍、4倍、5倍(なぜか +5 Hz) なので、(移動 ドで) "ソ"、"ド"、"ミ" を使っているわけです。 110 Hz は 音名 A の音なので、"固定ド" では "ミ" (E) と "ラ" (A) と "ド#" (C#) の三つの音というワケですね。
ところで、Wikipedia では しっかりと "注釈" で 330 Hz については「イ長調のソに近い」、440 Hz は「イ長調のドと同音である」、そして 555 Hz については「イ長調のミに近い」 と書かれています。 (日本では音名を ABC... に対して "イロハ…" と呼んでいます。この場合、音階の基準の音 つまり "移動 ド" の "ド" が A の音なので ”イ長調" となります。)
う~ん、そうですね、~に近い、は平均律の音階でいうと、ということなんでしょうね。330 Hz については、イ長調の純正律では「"ソ" と同音」 なんですけどね。。。 というところから "ミ" がなぜ "整数比の周波数" となる 550 Hz ではなくて 555 Hz なのか、ということを考えてみますと。。。

この記事(「純正律と平均律」) に書いた通り、純正律の "ミ" の音(5倍音、この場合 550 Hz) は 平均律の "ミ" の音よりも約 14 セント 低い ので、これを平均律に近づけようとしてしまったのでしょうか?[ちっ(怒った顔)]
ということで、平均律の公式に当てはめて 440 × 2 ^ (4/12) (書き下すと 440 掛ける、 2 の 12分の4 乗) を計算すると、あぁぁぁぁぁ、やっぱり、、、その結果は 約 554.4 と出ました。    orz (残念…)

う~ん、本当に 残念 [もうやだ~(悲しい顔)]

せっかく (三つ目の音を 550 Hz にしておけば) 純正律のきれいな響きを実現できるところだったのにな~~~


ところで、昨日は
そして、最後に "ド" と ”下のソ" とさらにその下の "ド" を一緒に鳴らすと濁ってしまってます。(あるいは単に歪んでいるだけなのかもしれませんが、まぁ、それで音の 厚み というか 迫力 がでていると言えなくもないのですが[わーい(嬉しい顔)]

と書きましたが、これはどうやら "歪んでいる" 影響が大きいように感じます。 (こちらの記事(「音楽と数学。」)で書いた "うなり" も出ていますが…) 3音を同時に鳴らした結果、アンプかスピーカーが過大入力になって音が "割れて" しまっているのではないかと。。。 そして 「さらにその下のド」 は鳴らしていないようです。(Wikipedia の記述によれば)
ま、誰に対してというワケでもなく言い訳をしますと、基音 (倍音構成の基準となる周波数の音) の成分がまったくなくても、その倍音をたくさん鳴らすと、人間の耳には 基音 の成分も感じられるのです。いや、ホント、これ、音響学 の常識ですヨ! たとえコレを読んだ方が誰も信じてくれなかったとしても (^o^)      (え~~っと、これは本当に本当です。リンク to Wikipedia "差音" のページ



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