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「完コピ」と「物真似」 [耳と、音と。]

「完コピ」の是非。 について以前書きました。すぐに続きを書こうと思っていたのですが、すでに2か月以上がたってしまいました。(「ヒックとドラゴン2」ブームのせいです… というのは嘘です、ごめんなさい。)

とりあえず、ごく最近これに関連して思ったことがあったので書いておこうと思います。
前回の記事は、「コピーをしないこと」 の問題を指摘したつもりでした。(主に昔のアマチュア音楽家が楽器を習う過程において) 同時に、過去に 「コピーはよくない」 という考え方にも遭遇したことも書きました。
当たり前のことですが、「コピーをする(できる)」 ことは重要だと思いますが、「コピーしかできない」ようになってしまってはいけません。あくまでも 「その楽器の演奏を極める」 ための手段として「コピー」をするのであって、「完コピ」することが目的ではないのですから。

で、ですね、、、楽器の場合はよいのですが、「ヴォーカル」 の場合はどうなんでしょう? と思ってしまったのです。(以前の記事を書くきっかけになったのはヴォイストレーナーの方のブログなんですけれど…)
実は、身近なヴォーカリストで他人の歌真似がうまくて、逆にそれがうまいせいでだんだんそこから抜け出せなくなってしまった人たちが何人かいるもので、、、 歌の場合、テレビでも「物真似」番組があることからもわかるようにとりあえず誰にでも 「ウケる」 じゃないですか、そっくりに唄えると。(楽器の場合、いくらうまく「コピー」しても一部マニアックな特定のオーディエンス以外にはウケないのに対して) それで勘違いをして、特定の歌い手の「コピー」 を続けた結果、たとえその歌い手の持ち歌以外を唄ってもその人の「コピー(というか物真似)」 になってしまうという、はっきり言って悲劇があるのです。

いえ、多分ね? ギターとかの楽器の場合でも同じなんだと思うのですよ。あまりにも特定のギタリストの「コピー」ばかりをしていると 「何を弾いても誰々風」 ってなことになってしまうとは思うのです。 でもネ、ヴォーカルの場合と比較すると、そこまで 「特定の一人」 にのめり込むことは無いような気がするのです、一時的にはあったとしても。。。なぜだか説明できませんけど。

といいながら、思いつく理由としては、歌は誰でも唄えて(カラオケとかあるし)楽器をやらない万人からの反応が返ってくるため勘違いしやすいのに対して、楽器の場合はその楽器(およびその音楽分野)に興味がありかつそれなりに聴く耳を持っている人だけが反応するので勘違い(聴衆ウケする快感による) をしにくいということがあるのかなぁ、と思います。

ともあれ、私は 「完コピ」 推奨派です! 「完コピ」もできないでその先はない、という意味において。(以前の記事に書いた通り周囲には「否定派」 らしき人々もいましたが、その多くは「コピー」で終わることを否定しているだけで「完コピ」することそのものを否定していたわけではないと、今では思います)

でも、特に 「歌い手」 の皆さん、「物真似」 で終わらないように気を付けましょう!!
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